全摘。そして手術の恐怖

乳がん

再発だけは絶対に避けたい

先生から「ガン」と告げられたあとに待っていたのは、
「どう治療していくか」という選択でした。

画像では20mmのしこりが見えていて、
「20mmからはステージⅡだから、Ⅱかな…でも画像では誤差もあるからステージⅠかもしれない」
と先生に言われました。

治療法としては、温存(部分切除)でも全摘でもどちらでも可能とのことでした。
ただ全摘のほうが再発リスクが低くなると説明を受けました。

乳がんのステージ分類については、こちらの表をご覧ください。

ステージ 大きさ・広がり 特徴
ステージ0(非浸潤がん)乳管・小葉内にとどまる最も早期
ステージI2cm以下、転移なし小さな腫瘍
ステージIIA2cm以下+転移あり または 2〜5cm、転移なし転移の有無で分類
ステージIIB2〜5cm+転移あり または 5cm以上、転移なしやや大きめ or 転移あり
ステージIIIAリンパ節に明らかな転移あり脇の下や胸骨近くに転移
ステージIIIB皮膚や胸壁に広がる浸潤タイプ
ステージIIIC広範囲なリンパ節転移あり鎖骨周辺にも転移
ステージIV他臓器への遠隔転移あり肺・骨・肝臓など

後悔したくないという思い

正直「胸がなくなる」という選択は想像以上でした。
でも私は、再発だけは絶対に避けたいと思っていて、
もともと「何かあれば全摘にしよう」と考えていたので、
その場で「全摘にします」と即答しました。

それでもやっぱり不安が消えることはなく、
「やっぱり残したい」と気持ちが揺れることも何度もありました。


手術が決まってからのこわさ

手術の日が決まってからは、手術そのものへの恐怖と、
胸がなくなることのさみしさや怖さに向き合うことになりました。

その中でも一番怖く不安だったのは、傷の大きさや術後の痛みでした。
それが心配で、ブログやSNSでたくさん調べたり、
実際に手術を受けた方に連絡をとって話を聞いたりもしました。

でも私はもともと楽観的で、めんどくさがりな性格。
ずっと不安を抱えていることにも疲れてしまい
「まあきっと大丈夫。そのうち見慣れるだろう」と思えるようになっていきました。
この性格にかなり救われました。


前に進む

何が何でも治す。
今なにかあったら、まだ人生後悔する。
まだまだこれから。もっともっと人生を楽しみたい。
そんな気持ちで、私は38歳の秋、
38年間一緒に過ごしてきた胸を切除する手術を受ける決断をしました。

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