乳がん手術後に知らされた「ステージⅢA」|治療方針が決まるまでの不安と気づき

乳がん

2023年11月14日に、私は乳がんの手術を受けました。
無事に手術を終え、1週間後の11月21日に退院。
やっと「これから回復していくんだ」と前を向けるかも…そう思っていた矢先、病理検査の結果が出ました。

診断は「乳がんステージⅢA」。

予想よりも進行していた現実に、私は一瞬、時間が止まったような感覚になりました。

術前の想定はステージⅡ。それがⅢAだとは…

手術前の検査では、先生から「たぶんステージⅡくらいかな」と言われていたんです。
だからこそ、ある程度の覚悟はしつつも、よかった!とどこかで思っていました。

でも、実際に手術でリンパ節を取り除いて検査したところ、
全部で9個あるリンパ節のうち、6個にがんの転移が見つかりました。

  • 腫瘍径:23mm
  • 浸潤径:20mm

この結果により、最終的な診断は乳がんステージⅢA
想像以上の進行度に、頭が真っ白になりました。

1年半前の検査では「異常なし」

もっとショックだったのは、1年半前に乳がん検診を受けたときには異常がなかったこと。

私は毎年、欠かさず検診を受けていました。
「もし1年ごとに検診を受けていたら、ステージⅢにはならなかったかもしれない」
そう思って、後悔してしまいました。

でも、そんなとき先生に
「もしかすると半年前に検査をしてもまだ見つからなかった可能性もあるよ。
大事なのは、今、治療できる段階で見つかったことなんだよ。」と言われ

その言葉に、私は、まだ「治療ができる状態」で見つかった。
それは本当に運が良かったことなのかもしれない。
と思えるようになりました!!

治療方針が決まるまでの心の葛藤

診断を受けてすぐに治療方針も決まりました。
私の場合は、リンパ節に複数転移があるため、

  • 抗がん剤治療(化学療法)
  • 放射線治療
  • ホルモン療法

この3つを組み合わせて行う「標準治療」が最適だと言われました。

正直、抗がん剤治療は怖かったです。
副作用のイメージが強くて、次々と不安が湧いてきました。

ネットで「抗がん剤 乳がん」「抗がん剤治療 副作用」「抗がん剤 いつから髪が抜ける?」など、何時間も調べました。

でも、調べれば調べるほど不安になるだけで、結局は、自分しかわからないんですよね。
そこで私は「完治させる。だから、できる治療は全部やる」と決めました。

治療開始のタイミングと、先生の提案

抗がん剤は「術後3ヶ月以内に始めると効きがいい」と言われました。
スケジュール的には、12月中旬ごろからスタートすることも可能でした。

でも、先生が「抗がん剤を始めると、副作用で年末年始はしんどくなってしまうかもしれない。
だったら、クリスマスや年越しは元気に過ごして、新年から抗がん剤を始めるのはどう?
と言ってくださったんです。

たしかに、家族と過ごす年末年始は、治療を始める前の“準備期間”として、大切にしたかった。
気持ちの切り替えや体調管理もしっかりできる。
そう思って、年を越してから抗がん剤を始めるという選択をしました。

2024年1月14日、抗がん剤治療スタート

こうして、手術から約2ヶ月後の2024年1月14日から抗がん剤治療をスタートすることにしました。

私が受けるのは「ddAC療法(ドースデンスAC療法)」というもので、
その後「ddパクリタキセル療法」に移行する計画です。

  • AC療法:2週間おきに4回
  • パクリタキセル療法:2週間おきに4回
  • 合計:8クール

この「抗がん剤治療 期間」は約4ヶ月。
そこからさらに放射線治療やホルモン治療が続いていきます。

治療は長くなりますが、今は「これでがんに立ち向かえるんだ」と前向きな気持ちになっています。

さいごに:治療方針が決まったときの気持ち

「ステージⅢA」と聞いたときは、さすがに落ち込みました。
でも、落ち込んでる場合じゃない、とも思いました。

私はまだ、治療できるタイミングで見つかった
家族もいる、支えてくれる人もいる、そして「治したい」という自分の気持ちがある。

だから私は、前に進もうと決めました。

次回は、いよいよ始まった抗がん剤治療について──
副作用や日常生活の変化、気持ちの乗り越え方を綴っていこうと思います。

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