今回は私が乳がんの手術のために入院したときのことを書きました。
これから同じような状況を迎える方の参考になれば嬉しいです。
入院初日とコロナ検査
2023年11月13日、手術のために病院へ入院しました。
入院してまず最初に行うのがコロナ検査です。
陰性でないと入院も手術もできないので、結果を待つ間はとても緊張しました。
検査結果が陰性と分かり、ようやく病室へ。
一つ一つの手順に安心したのを覚えています。
この日は翌日の手術に向けて、気持ちを整える時間になりました。
センチネルリンパ節生検の痛み
入院初日は手術のための検査が続きました。
中でも一番怖かったのがセンチネルリンパ節生検です。
これはがんが最初に到達するリンパ節を特定する大切な検査です。
先生から「ものすごく痛い検査で泣いたり、飛び上がるほど痛がる人もいる」と聞いていたので、ものすごく怖かったです。
ですが実際には薬がグーッと入ってきて、刺した部分が圧迫されるような痛みでしたが、普通に耐えられるものでした。
手術当日とリンパのこと
翌日の11月14日、手術を受けました。
手術中にリンパ節を病理検査にかけて、転移の有無を確認します。
転移がなければ※腋窩リンパ節郭清(えきかりんぱせつかくせい)は不要ですが、
転移がある場合はリンパ節をすべて摘出する必要があります。
私は転移が確認され、全摘を選んでいたためリンパをすべて取ることになりました。
※腋窩リンパ節郭清(えきかりんぱせつかくせい)
乳がんがわきの下のリンパ節に転移している場合に、そのリンパ節をまとめて取り除く手術のことです。
この説明を手術前にしっかり聞いておけて本当に良かったです。
手術後の痛みと体の変化
手術が終わり部屋に戻ると、左腕も一緒に包帯で固定されていました。
麻酔が効いていたので痛みはほとんどなく、ひたすらベッドで安静。
ご飯も食べれず寝続けた1日でした。
翌日には腕の包帯が外れ、腕を上げる練習をするように言われましたが、ひじを5cmくらいしか上げることができませんでした。
そして、胸をなくした自分を鏡で見たとき、泣いてしまうかと思っていたのに「よく頑張ったな」と思えて、体に感謝の気持ちがわいてきました。
リハビリと感覚の麻痺
手術後は、腕を動かせる範囲を少しずつ広げるリハビリが毎日の日課になりました。
リンパを取るときに神経も一緒に切ってしまうと説明されていましたが、そのため左側の二の腕には麻痺がありました。
胸の傷も感覚がなく、痛みはほとんど感じなかったです。
傷は大きいけれど、体が頑張ってくれた証だと思っています。
無理をしない範囲で少しずつ動かすことが大切だと学びました。
入院中の子供のこと
入院中、子供はお友達の家で見てもらえるようにお願いしていて、本当に助かりました。
周りの支えがあってこそ安心して入院生活を送れたと感謝しています。
テレビ電話でつながる時間
当時、子供はまだ6歳。
コロナの影響で面会は1日1回1人だけで時間も15分だけという制限があり、直接会ってしまうときっと離れたくない!と、帰れなくなると考え、面会には来ないようにお願いしていたので、1週間の入院中はほとんどテレビ電話をつなぎっぱなしにしていました。
おかげで子供も安心して過ごせていました。
手術と入院を振り返って
今回の手術を通して、手術方法によってリンパの処置が変わることを知り、自分で納得して選べたことが良かったです。
そして、家族や友達の支えが何よりの力になりました。
同じような状況の方に、少しでもこの経験が参考になれば嬉しいです。
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